シニア猫の兄弟ソラとリクと長く暮らし、いまは甘えん坊でちょっとワイルドな保護猫・ウミと一緒に暮らしています。
猫と過ごす日々の心地よさ、困った時に役立つ実体験のコツ、そして旅行会社で働いていた経験を活かした「猫と泊まれる旅」のヒントも交えながら、やさしく解説します。
猫と暮らすってどんな感じ?

猫は人間のペースではなく猫のペースに合わせるのがだいじ。
大声・急な動作はびっくりさせます。静かな声がけ、穏やかな動作を心がけるだけで、距離がぐっと縮まります。
どこから迎える?(ショップ/保護施設/ブリーダー)

方法はいろいろあります。
- ペットショップで購入
- 保護施設・保護団体から迎える
- ブリーダーから迎える
まずは保護から検討を。
野良出身の場合は、外での生活で病気を抱えていることもあるため、お迎え後すぐに健康診断を。捕獲が必要なケースは、慣れている保護団体に相談するのが安心です。
参考:
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NPO法人犬と猫のためのライフボート(千葉県柏市)
https://www.lifeboat.or.jp/ -
みさきアニマルすまいる(神奈川県三浦市)
https://misaki-ah.jp/pc/misakianimalsmile/about/index.html
子猫は何か月から?私の目安

「小さければ小さいほど可愛い…」その気持ち、わかります。でも、生後まもなくの子を親から離すのは負担が大きいもの。目安は生後3か月以降。
離乳が終わり、体力・トイレ習慣も安定しやすく、人との暮らしになじみやすい時期です。
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静かな個室を用意:ベッド/水/トイレ/フードをワンセットで
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探検は猫のペースで:声かけは小さく、抱っこや追いかけはNG
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そっと見守る:隠れてもOK。出てきたら“短くやさしく”ほめる
まず揃えたい基本アイテム

- 食器(水・フードを分ける。浅めでヒゲ当たりの少ない皿がおすすめ)
- トイレ(頭数+1が理想。場所は人の動線から少し外して静かに)
- 寝ちゃん用ベッドかクッション(洗える素材だと清潔を保ちやすい)
- おもちゃ(猫じゃらし、ボール、けりぐるみ など)
- ブラッシング用ブラシ(毛質に合わせて。長毛は頻度高め)
- 歯みがき用品(シートや猫用歯ブラシで若いうちから習慣化)
- キャットタワー(上下運動+見張り台。省スペースなら爪とぎ一体型)
- 爪とぎ(段ボール・麻縄など素材の好みを観察)
- キャリー(動物病院・避難用に常備)
- フード&おやつ(総合栄養食を基本に、年齢・体重・体調に合わせる)
などです。
おすすめグッズ

それぞれ紹介していきます。
食器・水入れ
水用・フード用を分け、重心が低く安定した器を。浅めの器はヒゲ疲れを防げます。
ネコちゃん用トイレ
システムトイレ用シート・猫砂
システムトイレや固まる砂など、猫の好みを見ながら選びます。トイレは頭数+1が理想です。
猫用クッション&ベッド
洗える柔らか素材が便利。季節に合わせて保温・通気性を調整しましょう。
猫のおもちゃ
猫じゃらし、ボール、獲物を模したおもちゃで狩猟本能を満たし、運動不足を解消。
猫のブラッシング用ブラシ
抜け毛・毛玉対策に定期的なブラッシングを。長毛種は頻度高めに。
歯磨きグッズ
歯磨きシートや猫用歯ブラシで口腔ケアを習慣化。歯周病予防に効果的です。
キャットタワー
上下運動と見張り台を確保。爪とぎ一体型なら省スペース。
爪とぎ
段ボール・麻縄など素材を試し、好みを把握。家具保護にも役立ちます。
キャットフード・猫のおやつ
総合栄養食を基本に、年齢・体重・体調に合うものを選択。おやつは適量に。
室内飼い・医療・脱走防止の鉄則

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交通事故・感染症予防のため完全室内飼いを徹底
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年1回の健康診断・ワクチン、不妊去勢の検討
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脱走防止:玄関・窓・網戸にロック/ストッパーを(来客時は特に注意)
猫を飼うのにかかる費用(初期費用・毎月の費用)

猫を飼うには初期費用と毎月の維持費がかかります。
初期費用の目安
- トイレ・猫砂:3,000〜6,000円
- キャットタワー:5,000〜20,000円
- 食器・水入れ:1,000〜3,000円
- キャリーケース:3,000〜8,000円
- ワクチン・健康診断:5,000〜15,000円
毎月の費用の目安
- キャットフード:2,000〜5,000円
- 猫砂:1,500〜3,000円
- 医療費(平均):500〜2,000円
猫の寿命と健康管理
室内飼いの猫の平均寿命は14〜16歳。外に出る猫は事故や病気のリスクが高く、寿命が短くなる傾向があります。
健康管理のポイント
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年1回の健康診断
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予防接種(獣医師と相談)
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体重・ボディコンディションの維持
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口腔ケア&ブラッシング(毛玉・皮膚ケアにも◎)
猫を飼えないケースと注意点

以下の場合は猫を飼うのが難しい、または禁止されていることがあります。
- 賃貸物件でペット禁止の契約
- 家族や本人が猫アレルギー
- 長期間留守にする生活
- 経済的に安定していない場合
猫と遊ぶ時間の作り方(ストレス解消と運動不足対策)

猫は遊びを通じてストレスを発散します。1日2回、各10〜15分を目安に遊んであげましょう。
- 猫じゃらしで上下左右に動かす
- ボールやトンネルで追いかけ遊び
- 知育おもちゃで頭と体を刺激
旅行・留守番はどうする?(旅行会社で働いていた私のコツ)

猫は環境変化が苦手。無理に連れ歩かず、家にとどまる選択が基本です。
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短期留守:十分な水・自動給餌・清潔なトイレを複数設置
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数日以上:ペットシッター、家族・友人、ペットホテルを検討
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どうしても一緒に泊まる場合:
移動は短時間・静かな宿を選ぶ
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客室に隠れ場所(クレートやキャリー)を用意
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迷子対策(名札・マイク)
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猫のしつけ・トレーニングは“生活がラクになる”範囲で

猫は犬ほどしつけが必要ないと言われますが、生活上覚えてほしい行動があります。
- トイレの場所:動かさない/静かな場所に
- 爪とぎの指定:好みの素材を見つけて複数置く
- 噛み癖・引っかき:手では遊ばずおもちゃ経由に徹底
よくある質問(FAQ)

▼子猫は何か月から迎えるのが良い?生後3か月以降が目安。離乳完了と社会化の面で安心です。
▼初日にするべきことは?静かな個室で水・トイレ・寝床を用意し、猫のペースで探索させます。
- 必要な初期費用の目安は?用品と初期医療で2万〜5万円程度(選ぶ用品や地域で前後)
まとめ

家猫は甘えん坊な子も多く、朝はお腹が空くと起こしに来たり、帰宅時にお出迎えしてくれたり。長く眠る姿も、そっと寄り添ってくれる温度も、日々の癒やしです。
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